辻オルガンの歩み


1964年 2月「辻オルガン」設立

代表 : 辻 宏

設立当時の場所 : 神奈川県座間市

同地で作品第1号から第18号(日本聖公会聖パウロ教会)までを制作。

1976年 現在地、岐阜県加茂郡白川町黒川へ移転。

2005年12月22日 辻 宏 永眠。辻紀子が事業を継承

2008年 閉業

2016年6月1日 辻 紀子 永眠。

オルガン工房の前、初夏。

木材の乾燥に適した十分に広い場所と、 メタルパイプ製作が出来る安全で広い工房を求めて移転しました。
1960年代に学校統合によって空いた校舎を白川町の好意で借り受けることができ、延べ400坪の2階建て木造校舎を、工房や住居に一部改造してゆったりと仕事をしております。
給食室では鉛や、錫を煮てオルガンパイプを作っています。

目の前を流れる黒川の水はその源流に近く澄んでいて、周りを緑の山に囲まれ一年中森林浴の生活です。
1000坪程の校庭もその一部を木材乾燥や、駐車場に当てています。
土地の人々は風変わりなオルガン作りの集団に好意と好奇心をもって、また木材に関する専門知識をもって親切に接してくれます。
とにかく都会に住まなければならない方には申し訳ないような、すてきな環境です。

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工房全景

この地は東濃桧の産地として知られ、良質の木材、それを加工する製材技術者・製材業また白川大工による建築業の盛んなところです。
もみ、松、桧、けやき等の良質なオルガン用材も四方の山々から産出されます。樹齢200年程の立ち木を購入し、その伐採に立ち会ったりその作業に参加することもあります。
楢の木は飛騨・木曽地方では残念ながらほとんどが切り尽くされていますので、北海道材を使用しています。
我国は雨が多く、また春夏は湿度が高いところで楽器の管理に苦労する人も多いのですが、その様な気候に耐えその中で育った木材を使用することは、自然で理にかなったことであると思い、あえて高価な国産材のみでオルガンを制作しております。

木材運搬

辻オルガンではオルガンを丸ごと素材から制作しております。
鉛と錫を主原料とするパイプは、インゴットの購入から始め、必要不可欠な微量の諸元素(不純物)の配合・合金の製作、
それを熱で溶かし流して板を作り、裁断・丸め加工・半田付け等の手作業によってパイプにします。

メタルパイプ製作

木製パイプとオルガンの他の全ての部分の製作は木工作業です。

木工作業

風を作るふいご・共鳴器であるオルガンケース・風を一本づつのパイプに過不足なく分配する風箱・風をコントロールする弁(パレット)・その弁をコントロールする鍵盤........
そして譜面台・オルガニストの椅子にいたるまで全部それぞれのオルガンに合わせて設計し、一つづつ作ります。

風箱の製作

神奈川県で制作を始めた最初の数台のオルガンには、ドイツの工場製のメタルパイプや鍵盤を使用しましたが、
より良い音色を求めるうちにそれらの無機質な工場製の安い製品から離れる必要に気づいたからです。
送風用のモーターと少量のネジ類は今でも購入していますが。 費用が許す場合、そしてほんの少しでも良い音を求めたいという注文の場合、足踏の送風にします。例・鵠沼めぐみ教会活水学院

製作中の鍵盤


辻オルガンの一般的な仕様は次のようです。


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